ライトノベル 空ノ鐘の響く惑星で レビュー

タイトル 空ノ鐘の響く惑星で @〜D
著者 渡瀬草一郎
イラスト 岩崎美奈子
出版 電撃
発売日 2003年12月〜2004年11月


執筆者:jade 各巻評価:A→B→A→S→A
この物語の舞台は王族の治世の元、貴族や騎士が高い役職に就いている平和な世界。そこに最先端の科学を持つ世界から来訪者(ビジター)と呼ばれる異邦人たちが迷い込み、誤って王と皇太子を殺してしまったことから、後継者を巡って政権が揺らぎ内乱が勃発することになり、この物語は大きく動き始めます。
貴族や騎士といった階級制度や弓・槍・剣を中心とした戦風景など、舞台設定は中世のヨーロッパみたいな感じですね。その時代に最先端の兵器を持った傭兵部隊がタイムスリップしたと考えてもらえばどのような物語か想像しやすいと思います。設定だけ見ればモーニングで連載されている「ジパング」に似ていますが、来訪者たちは過去へタイムスリップしたわけではなく迷い込んだ世界の未来がわからないという点に相違が見られると言えるでしょう。(と言っても、私的には来訪者たちの世界と主人公がいる世界の関係は過去未来(前者が過去で後者が未来)の関係にあると予想してますけどね)

1話完結物ではないため1巻ごとに評価するのが難しい作品ではありますが、毎回安定して高いレベルに仕上がっています。あえて分けるなら1〜4巻が内乱編、5巻以降が戦争編と言え、それゆえ私的には4巻の評価が1番高かったりします。その4巻で外務卿ラシアンが主人公フェリオの戦う姿を評して“私は今───英雄が誕生する瞬間に立ち会っているのか──?”と呟くのですが、このセリフは言いえて妙で、王位継承権から程遠かった危なっかしい第四王子の少年が英雄へと成長していく姿を描くことがこの物語の主題と言えるでしょう。

テーマや舞台設定、キャラ設定などはファンタジーの王道と呼ぶに相応しい作品です。それゆえ、インパクトに欠ける面は否めませんが、著者の文章力や物語の構成などがしっかりしていることもあり、読む人を問わない万人受けする作品だと思います。


空ノ鐘の響く惑星で関連商品
空ノ鐘の響く惑星で
空ノ鐘の響く惑星で

空ノ鐘の響く惑星で〈2〉

空ノ鐘の響く惑星で〈3〉

空ノ鐘の響く惑星で〈4〉
空ノ鐘の響く惑星で〈5〉
空ノ鐘の響く惑星で〈5〉

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で〈6〉
空ノ鐘の響く惑星で〈7〉
空ノ鐘の響く惑星で〈7〉
空ノ鐘の響く惑星で〈8〉
空ノ鐘の響く惑星で〈8〉

空ノ鐘の響く惑星で〈9〉

空ノ鐘の響く惑星で〈10〉

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (11)
空ノ鐘の響く惑星で〈12〉
空ノ鐘の響く惑星で〈12〉




TOPへLight Novelへ